株式会社シマンテックは29日、Google Playの検索機能を悪用し、複数の詐欺アプリがキーワード検索の上位に表示されているとして注意喚起した。検索キーワードの詳細については明らかにしていないが、「動画やアダルト関連のキーワード」(シマンテック広報)を組み合わせて検索すると、ヒットした上位24個中の21個が悪質なアプリだったとしている。
動画やアダルト関連のキーワードで検索した結果、24件のうち正常なアプリは3つだけだったという
シマンテックによれば、過去7カ月間に公開された詐欺アプリの数は1200個を上回る。7月以降ではワンクリック詐欺アプリの亜種として、ブラウザーを起動して特定のサイトを開き、そこから何ステップかを経て最終的なページへ誘導して多額の金銭を要求するアプリが、Google Playで100個以上見つかったという。「詐欺の手口としては、ずいぶん手間がかかっている」(シマンテック)。
これらの詐欺アプリについてシマンテックは、「悪質であると判断することは、どのようなシステムでもほとんど不可能」といい、検出するには人手による解析が必要だと説明。詐欺アプリが手間のかかる手順を要求するのは、検出を逃れてできるだけ長くGoogle Playに滞留させようとする新たな戦略だとしている。同社はこれらのアプリを「Android.Oneclickfraud」として検出している。
(増田 覚)
関連リンク シマンテック公式ブログhttp://www.symantec.com/connect/ja/blogs/google-play-3
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