Googleが取り組んでいた、中国向けの検閲機能付き検索サービスのプロジェクトが中止されたことが、同社幹部の口から明らかになった。
 「Dragonfly」というコードネームで呼ばれるこのプロジェクトは、Googleが中国市場を目的として、かねてから開発に取り組んでいたもの。議員や人権団体、さらには従業員からも中止を求める声明が上がる中、昨年暮れには同社幹部が「今すぐに(中国市場に)投入することはない」と、暗に開発の継続を示唆するコメントを残すなど、不穏な状況が今日まで継続していた。今回の中止の報は米上院が開催した公聴会で、同社の公共政策を担当する副社長が明らかにしたもので、プロジェクトは中止、携わっていたスタッフも他のプロジェクトへと配置転換されたとのこと。ちょうど先月、株主総会でこの件に関する投票が行われており、タイミング的にはそれを受けての動きとみられる。これまでの流れもあっていまだ疑う声は根強いが、従来のような曖昧さではなく明確に中止(terminated)という表現が使われたことで、海外では正式なクローズと受け止めて報じるメディアが多いようだ。 Controversial search engine Dragonfly has been ‘terminated,’ Google exec claims(Mashable)
https://mashable.com/video/dragonfly-terminated-google-exec-says/Google CEO Pichai says in Post interview the company is still figuring out China and hate speech after three-hour Hill grilling(The Washington Post)
https://www.washingtonpost.com/technology/2018/12/11/google-ceo-sundar-pichai-testifies-congress-hearing/揺れるGoogle、国家が検閲可能な検索エンジンの開発中止を求め、従業員数百人が声明(やじうまWatch)
https://internet.watch.impress.co.jp/docs/yajiuma/1155920.html


日本人が使う絵文字は顔の表情ばかり? 海外とは異なるTwitterの調査結果が話題に
解凍ツールでは事前検知不可能、46MBが4.5PBへと膨れ上がるZIP爆弾がネット上で公開中
▲[やじうまWatch]の他の記事を見る

投稿者 Akibano

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です