国連専門機関の国際電気通信連合(ITU)は24日、年次報告書「Measuring the Information Society」を公開した。世界のインターネット人口が30億人を突破し、インターネット利用率は40.4%に達したという。
インターネット利用は2014年に6.6%増加しており、増加率は先進国の3.3%に対して、途上国が8.7%と伸びが大きい。途上国のインターネット利用者はこの5年間で2倍になり、世界のインターネット利用者の3分の2は途上国に住んでいる。
インターネット利用率
一方で、インターネットをまだ利用していない43億人のうち、90%は途上国に住んでいる。地域別のインターネット利用率は、ヨーロッパが74.8%、アメリカ大陸が65.5%、CIS諸国が55.9%、アラブ諸国が40.6%、アジア太平洋地域が32.4%、アフリカが19.0%。
地域別の利用率
ICTへのアクセス、利用、スキルなどから算出するICT発展度指数(IDI)は、1位がデンマーク、2位が韓国、3位がスウェーデン、4位がアイスランド、5位が英国となっている。日本は11位、米国は14位。
(三柳 英樹)
関連リンク プレスリリース(英文)http://www.itu.int/net/pressoffice/press_releases/2014/68.aspx Measuring the Information Society(英文)http://www.itu.int/en/ITU-D/Statistics/Pages/publications/mis2014.aspx
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