株式会社ブックスキャンは7日、ネット上で違法にアップロードされた書籍を監視・通知する「違法アップロード監視システム」を、出版社や著者向けに提供開始した。
スキャンした書籍のデータを無断でネット上にアップロードする違法行為への対策として、海外サイトを中心に監視を行い、通知する独自のシステムを開発。書籍の権利者が著者名や著作名、出版社などを登録すると、ネット上(Winny、Share、BitTorrentやその関連サイト)に該当作品が違法アップロードされた際に、権利者へ通知が届く。
現時点で検知はファイル名ベースで行っており、今後さまざまな仕組みを検討中。監視対象についても、順次追加していく予定としている。
サービスは、著者や出版社であれば無料で利用できる。ブックスキャンによると、出版社数十社との取引がある中で、こうした仕組みを作って欲しいとの要望を受け、サービスとして提供することにしたという。
(三柳 英樹)
関連リンク ブックスキャンhttps://www.bookscan.co.jp/
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