郵便局などを装ったウイルス付きメールが拡散中だとして、警視庁などが注意を呼び掛けている。メールの具体的な件名や文面などは、一般財団法人日本サイバー犯罪対策センター(Japan Cybercrime Control Center:JC3)のウェブサイトでとりまとめて公開している。
JC3によると、今回確認されたウイルス付きメールは、送信日が4月18日で、件名は「Express Mail Service (EMS)」「予告無しの連絡先変更やアドレス変更」「海外の郵便局リンク – 日本郵便」「EMS配達状況の確認 – 郵便局 – 日本郵政」のいずれか。本文は、配達員が電話連絡できなかったとして「このメールに添付されている委託運送状を印刷して、最寄りの郵便局 – 日本郵政取り扱い郵便局までお問い合わせください」と求める内容。
このほか、同じく送信日が4月18日で、件名が「備品発注依頼書の送付」、本文が「今日発送でお願いします。請求書同封&先にfaxしてください」といったウイルス付きメールも拡散中だとしており、添付ファイルはPDF文書を装ったウイルスだという。
昨今、感染したPCからインターネットバンキングの情報などを盗み取るマルウェア「Gozi」(別名「Ursnif」「Snifula」「Papras」など)などの感染をもくろむウイルス付きの日本語メールが大量に送信されている状況を受け、JC3では、こうしたウイルス付きメールの早期把握・情報提供を実施。具体的なメールの文面や添付ファイルの名称などは、JC3のウェブサイトで逐次、注意喚起情報として公表されている。また、警視庁では、拡散中のウイルス付きメールの件名などを伝える早期警戒情報ツイートを同庁のTwitterアカウントを通じて発信し、広く注意を呼び掛けている。
ウイルス付きメールの具体例をとりまとめている、JC3のウェブサイト(一部)。4月18日には、同日に送信が確認された2件のウイルス付きメールについて情報を掲載した
関連リンク 警視庁広報課の公式Twitterアカウント(@MPD_koho) JC3の注意喚起情報
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