スロバキアのセキュリティベンダーであるESETは、ウイルス「Win32/Agent.QKJ」の検出数が2月16日から急増していることを発表した。主に日本とクロアチアが顕著だとしている。2009年11月に初めて検出されたウイルスだが、2014年以降に亜種が多数登場しているという。
「Win32/Agent.QKJ」の検出状況。日本とクロアチアで急増しているという(画像はESET Virus Radarより引用)
Win32/Agent.QKJは、トロイの木馬型のウイルス。メールに添付されてくる「my_sexy_photo.exe」「my_new_photo.exe」といった名称のファイルを開く(実行する)ことで感染し、バックドアを仕掛けられる恐れがある。
ESETによれば、Win32/Agent.QKJは2009年11月の時点で対策も完了していたが、2014年になって大量の亜種が作成され始めたという。このため、ウイルス定義データベースは常に最新のものを利用し、不審な添付ファイルを開かないよう、改めて警戒を呼び掛けている。
(森田 秀一)
関連リンク マルウェア情報局の該当記事http://canon-its.jp/eset/malware_info/news/150227/
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