コンピューターウイルスが添付された日本語メールが拡散中だとして、警視庁や一般財団法人日本サイバー犯罪対策センター(Japan Cybercrime Control Center:JC3)が注意を呼び掛けている。
 今回確認されたウイルス付きメールは、送信日が4月27日で、件名が「凛とした現場写真2」というもの。本文には「お世話になっております。凛とした現場写真送ります。枚数が多いので分けて送ります。」などと書かれており、zipファイルが添付されている。しかし、これは写真を装ったウイルスだという。
 また、同じく送信日が4月27日で、件名が「日本通運CSD提供データ」というものも確認されている。本文は、添付ファイルに関する問い合わせは、日本通運のCSDコールセンターまで連絡するよう案内する内容だ。こちらの添付ファイルは、CSVファイルを装ったウイルスだという。
ウイルス付きメールの具体例をとりまとめている、JC3のウェブサイト(一部)
 感染したPCからインターネットバンキングの情報などを盗み取るマルウェア「Gozi」(別名「Ursnif」「Snifula」「Papras」など)などの感染をもくろむウイルス付きの日本語メールが大量に送信されている昨今の状況を受け、JC3では、こうしたウイルス付きメールの早期把握・情報提供を実施。具体的なメールの文面や添付ファイルの名称などは、JC3のウェブサイトで逐次、注意喚起情報として公表。また、警視庁では、拡散中のウイルス付きメールの件名などを伝える早期警戒情報ツイートを、同庁のTwitterアカウントを通じて発信している。

関連リンク 警視庁広報課の公式Twitterアカウント(@MPD_koho) JC3の注意喚起情報

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投稿者 Akibano

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